家族信託とは、自分の老後に備えて、保有する不動産や預貯金などの財産の管理を、信頼できる家族に委ねる制度です。財産管理をするための制度として、任意後見制度というものもあります。もっとも、任意後見制度の場合、本人の判断能力が衰えるまで財産の管理ができません。一方で、家族信託は、本人が元気なうちから管理を任せることができるので、コミュニケーションをとりながら、どのように財産管理をするか、相談することが可能です。
家族信託の手続きの流れは次の通りです。
まず、管理を任せたい家族との間で、信託契約を締結します。そこで、信託の対象とする財産の範囲や管理方法、信託の目的などを定めます。後のトラブルを回避するために、定めた内容は、信託誓約書として、公正役場で証書にしておくことをおすすめします。また、財産管理の際、財産をわかりやすくするために、信託用口座の開設をするとよいでしょう。
そして、管理する財産の中に不動産がある場合、名義人の変更が必要です。法務局に信託登記の申請を行いましょう。
上記の手続きを行ったら、家族信託の運用が始まります。
家族信託について、弁護士に相談することをおすすめします。家族信託の制度一般について相談できるのはもちろんのこと、具体的にどのように財産管理をすべきか相談することができます。また、契約書を作成する際のサポートも受けられます。
財産管理についてお困りの方は、弁護士熊谷孝人(中日綜合法律事務所)までご相談ください。当事務所は、愛知県名古屋市に事務所を構えており、栄駅や伏見駅からアクセスできます。近隣である、岐阜県、三重県の方からのご相談も承っております。
財産管理のほかに、企業法務、相続・遺言、顧問弁護士、会社設立に関しても、業務を行っております。お悩みの際は、弁護士熊谷孝人(中日綜合法律事務所)までご連絡ください。お待ちしております。
家族信託
中日綜合法律事務所(弁護士 熊谷 考人)が提供する基礎知識
-
【ケース別】独身の兄弟...
近年日本では晩婚化が進み、生涯独身率も上がっている傾向にあります。 そのため、今後独身者の相続が...
-
起業するときに用意する...
起業する際、さまざまな契約を締結します。一緒に働くメンバー、株主、取引先など、関係者が増えるほど作成...
-
遺留分の計算方法
そもそも、遺留分制度とは、相続が起きたときに、必ず相続財産の一定額を保障して、相続人を保護するものです...
-
相続の対象になるもの・...
亡くなった方が持っていた財産の多くは相続の対象となります。しかし契約に基づく権利など相続人が取得でき...
-
遺産分割協議
遺産分割協議とは、遺産分割を協議によって行うことをいいます。 遺産分割協議は、共同相続人全員の合意に...
-
納得できない遺言を無効...
遺言は、亡くなった被相続人の意思が表現されたもので、遺産の配分を決定するうえで非常に大切な基準となるも...
-
遺言書
遺言とは、自己の死後に一定の効果が発生することを意図して、死後の財産の処分や分け方などに関する意思をい...
-
「MBO」「EBO」「...
MBO、EBO、MBIはいずれも会社の買収に関する手法のことです。それぞれ買収者や目的に応じて異なる...
-
遺言書があるときの相続...
各相続人の取得分は「法定相続分」として定められているところ、遺産分割協議で好きな割合へ変更することは...